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第4回 神奈川県横須賀市久里浜周辺

音を聴くには下の写真をクリックしてマイクアイコンをクリックしてください
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写真上のマイクアイコンの位置で録音しました

録音情報
2007年7月28日(土) 13時55分〜(10分間)

GPS情報
(WGS 84)

 

雑  記

 梅雨の明けきらない7月の下旬、、横須賀市久里浜の海岸まで音を採りに行ってきた。
偶然にも梅雨の晴れ間に当たり、梅雨のまっただ中にもかかわらず、晴れ間を待ちわびた人たちが砂浜にでて、それぞれの夏を満喫していた。

 実はこの海岸はただの砂浜ではない。日本人ならば誰でも知っている歴史的な金字塔を背負っている砂浜なのだ。

 「黒船来航」

アメリカ合衆国・東インド艦隊司令長官ペリー(1794〜1858)が上陸した地なのだ。200年以上に渡って続いていた鎖国の歴史に大きな亀裂が入った瞬間である。
1853年7月14日のことであった。

 当時の久里浜周辺はのどかな漁村で、当時の写真を見るとまるで地方の小さな湖のようだ。何艘かの小舟が浮かび、民家が点在し、手つかずの森がこんもりと海に面している。
この地が上を下への大騒ぎになった事は想像に難くない。
 実はペリー艦隊が最初に投錨した場所はここより少し北の「浦賀湾」沖なのは周知の通り。当時の浦賀港は交易の要衝であったため、不測の事態をさけるために久里浜港に誘導し、この地で歴史的会談をしたらしい。

 さて写真を見てみると、写真中央が久里浜湾の出口にあたる。ここに4隻の黒船(蒸気船×2+帆船×2)がそびえ立っていたことになる。 そこを録音ポイントとし、しばしそこに佇んでいた。

 録音を聴いてみると、海岸特有の音がふんだんに収められている。、さざ波の音、船のエンジン音、ウワー系、キャーキャー系、ガハハ系……。
 録音(0:25)あたりから聞こえる「オリャー」という声は乱闘をしているわけではなく、スイカ割りに興じている一団の声である。 ちなみにここ横須賀市から海岸沿いに少し南の三浦市までの地域は全国的なスイカの名産地でもある。金田湾岸沿いでは至る所にスイカがゴロゴロと生っており、初見の人にとっては衝撃的な風景が広がっている。
「スイカってこう生るの……」

 波打ち際でしばらくの間、さざ波を聴いていた。この音を3秒間録音しループすると、人工的な音に聞こえる。しかし30秒間の録音をループすれば自然な音に聞こえる。うん、当たり前のことだ。
3秒のピアノパッセージをループすればミニマル音楽に分類されるが、1分では立派な小曲になる。
実は現代の音楽のほとんどはある意味ループでできている。18世紀のソナタ形式が現代まで脈々と息づいている。大多数の人は初めての楽曲を聴くとき、曲頭のテーマが再現されるのを待ちながら聴いている。そして再現されると安心する。
「これって自然なのだろうか?」

 難しいことを考えると腹が減る。そうだ、スイカだ!
もしかしたらペリーもスイカが目的ではるばるやって来たのかもしれない。ここのスイカは絶品だと……
しかもこんなにうまいスイカを木刀で叩き割るとはさすが「ハラキリ」の国だと……。

2007年8月17日 熊谷昌朗

※MacOSX環境の方はこちらを参考にしてください。