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第1回 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原周辺

音を聴くには下の写真をクリックしてマイクアイコンをクリックしてください
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ロケーションのサムネイル
写真上のマイクアイコンの位置で録音しました

録音情報
2007年2月16日(金) 13時49分〜(10分間)

GPS情報
(WGS 84)

N (35,14'22.4") E (139,01'06.7")
雑  記

 企画第1弾として天下の観光地、箱根を選んでみた。天気に恵まれ写真中央左の富士山も一幅の画のようだ。流石に国際的な観光地だけあって、行き交う人々の声も英語や中国語、東北弁と様々。鼻をつく硫黄臭と無国籍な風景とが、どの国の言葉にも違和感を感じさせない。録音を聴いてみると人の声と野鳥の声がほとんどで、都会の公園とさほど変わらないはずではあるのだが、何故かここの荒涼とした風景が感じ取れるのはその場を知る者だからであろうか。それとも時折マイクをかすめるウインドノイズのせいであろうか。

  空腹か否かを問わずここに来ればなんだか食べちゃう黒タマゴが写真中央の煙の中から引き上げられた。一つ食べれば7年の寿命が延びるというタマゴだ。録音中程に聞こえる紙の”くしゃくしゃ音”はこの黒タマゴの袋の音である。この高周波音の混じった”くしゃくしゃ音”は、コピー用紙を丸めても決して出る事のないこの袋独特の音で箱根に通い慣れた人なら誰もがお腹が鳴るであろう。写真中央右の売店で購入できる。録音ポイント周辺でも立ったまま一心に食べている人が散見される。ちょっぴり原宿渋谷ライクだ。なるほど野鳥が多いのも頷ける。ここの野鳥は何百年と生き続けるのだろう。

 30分程録音ポイントに佇んでいたが、ここには何時間でも居られる気がした。人の声と自然の声とがお互いに拒絶することなく、それでいて融和してしまうわけでもなく、距離を保ちつつ時が経つという感じが、一人の人間として……ではなく、一羽の野鳥として心地良かったからではないだろうか。

2007年4月6日 熊谷昌朗

※MacOSX環境の方はこちらを参考にしてください。